先日、広島県立美術館で開催している、シャガール展へ足を運びました。
私が絵画に興味を持つきっかけになった画家ですので、何かご縁があるように思ってなりません。
以前も東京などで、大規模なシャガール展は何回か行われていましたが、今回の企画の特徴は
絵画に留まらず、壁画や彫刻などの造作物などが、どのような工程を経て、作られたのかという
視点で、下絵や参考物のデッサン、色の配色スケッチなど、これまでの展示会では触れることの
ないモノが多くあり、深みのある企画展となっていました。
特に充実していた展示として、フランスのオペラ座の天井壁画のコンセプトを固める為のメモや
下絵やデッサン、色つけなど細かなディテールを試行錯誤している彼の様子が感じられる
モノが多く展示していました。
作品として完成するまでの間の工程を見てみると、いくつもの工程の中で少しづつ形付けられて、
まるで作品に生命を吹き込んでいくようでした。
一つひとつの作品に厚みや深さがあり、ケーキのミルフィーユのように何層も積み上げられている
ようです。
シャガールの魅力はなんといっても、何にも臆することなく、自身の想いをありのまま、表現されて
いて、また突き抜けていて、その造作過程の苦しみや悲しみ、葛藤や喜びなど、人が持つ光と影が
伝わってきます。
シャガールの作品を観ると、彼の底なしの創造性にはいつも驚かされ、自分の中にある現実社会
に合わせようとする
偽った気持ちがあることに気づかされます。
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