ここ最近、休みを利用して古事記に纏わる神宮を参拝しています。
日本書紀は対外的に大和(日本)を大国として知ってもらうために編纂された書物ですので、
基本、漢文で構成されています。(現代でいうと英語でしょうか)
古事記は大和(日本)人としての情念的な価値観を残す為に編纂されています。
今回は夏休みを利用して島根県の出雲大社に足を運びました。
日本最古の歴史書である「古事記」は和銅8(712)年に、天武天皇の命で作成されました。
出雲に関わる古事記の中身を少しだけひも解いてみます。
”天地(あめつち)のはじめの時」の書き出しによる国造り神話からスタートする「神々の物語」は、
読むと神秘的な響きが聞こえる中、その人間的な臭さにも興味をそそられます。
イザナギとイザナミは、神話における初めての夫婦です。
名称に使われている「イザナ」は誘うと言う意味で、「ギ」は男性を表しているといわれます。
(漢字で書くと⇒邪那岐命、伊邪那美命)
国生みを終え、さらに風、水、海、山、草など次々に神を生んでいく、その数35神に上りました。
しかし、ホノカグツチを生む際、イザナギは、出雲国(島根県)と伯耆国(鳥取県)の境にある
「比婆山」にイザナミを葬りました。
自分の妻の死後もイザナミを恋しく思うイザナギは、黄泉国へイザナミを迎えに行きます。
しかし、イザナミは「もう自分はこの国の食べ物を食べてしまったのでもう戻れません!」と
告げるのです。
落ち込んでいるイザナギを見てイザナミは次の様にイザナミは慰めたのです⇒
「黄泉国の神様に相談して、戻れるかどうかもう一度聞いてきます。その間、決して覗いたりしな
いで下さいね」。
しかし、かなりの時間が過ぎ、待ちきれなくなったイザナギはついに約束を破ってしまうことに
なります。そして、覗き見たのは・・・、なんと8柱の雷神が体に付きまとい、ウジの湧いた
イザナミの死体ではありませんか!。
恐ろしくなってイザナギは逃げ出してしまうのです。
自分の夫に約束を破られ恥をかかされたしまったイザナミは、魔物とともに後を追いかけてきま
す。身に付けているものを使って色々な食べ物に変え、逃走を続け、
何とかヨモツヒラサカまで逃げ延びる事が出来ました。
そして近くにあった巨大な岩でヨモツヒラサカを塞いでしまったのです。
岩をはさんで、イザナミが「お前の国の人間を一日1000人殺してやる」というと、「それならば私
は、一日1500の産屋を建てよう」とイザナギは言い返しました。
黄泉国から帰ったイザナギは、日向の橋の阿波岐原で、体を清めました。
(このことを禊(ミソギ)と言い、神社などにお参りする前に人の体で一番汚れる手と口を清める
ようになりました)
そこから沢山の神が生まれるのです、左目をすすぐとアマテラスが、右目をすすぐとツクヨミが、
鼻をすすぐとスサノオが生まれたのです。
日本神話の死の国。ここで煮炊きされた食べものを一口でも食べると、現世には帰れません。
イザナギの妻、伊邪那美が支配しています。
暗く、邪霊などが住み、黄泉平坂(よもつひらさか)で現世と分けられることになりました。
この一連の出来事の以前は現世とあの世を行き来できたのでしょう。
しかし、現世とあの世の間に岩で蓋をされたことで、行き来ができなくなり、同時に日本人の
死生観としての考え方も構築されるきっかけになっていったとではないでしょうか。
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